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Blogこんにちは。
つきしま矯正こども歯科です。
今回は口腔習癖(日常生活において無意識に行っている口周辺の癖)の一つである「指しゃぶり」についてお話します。
3、4歳頃までの指しゃぶりは生理的なものであるため、
無理にやめさせる必要はないと言われていますが、
5歳以降にその習慣が残っていると、様々な問題が生じてきます。
自然消失は難しくなり習癖としてやり続けてしまうため、
歯並びはもちろん顎の骨への影響、それに伴う口腔機能の問題、発音の問題、顔貌(特に口元)への影響などが起こってきます。
では、いつ?どのように?やめさせたらよいのでしょうか?
今回、口腔習癖について
①成長に合わせた対応
②具体的な指導法について説明させていただきます。
内容が多いため2回に分けて掲載させていただきます。
<見守る時期>
乳児期(生後〜1歳頃)
この頃の指しゃぶりは口の機能の発達に意義があり、感覚発達を見守る時期です。
後半には離乳食も開始し母乳やミルク以外の食物を食べることで「取りこみ」「咀嚼」「飲みこみ」など随意的な発達の時期であり、指しゃぶりに関しても問題視することなくおおらかな気持ちで対応しましょう。色々なものを口にすることで、「なめる」「かむ」「すう」感覚を高めていきます。
幼児期前期(1歳過ぎ〜3歳頃)
発達期の生理的な指しゃぶりが習慣化する時期です。
心身の発達や活動範囲の広がりなど友だちとの関わりも始まり、指以外の物に関心をもつことで、しだいに減少する場合も多く見られます。寝入りばなや退屈な時に習慣として現れやすく、だんだん減ってきたら3歳のお誕生日を目安にやめよう!など、目標を持たせ励ましながら見守ると良いですね。
幼児期中期(3〜5歳頃)
この時期は社会性が芽生える頃であり、一般的には指しゃぶりが自然に減少してくる時期です。生活リズムを整え、外遊びや運動などエネルギーを十分発散させて生活環境を改善したり、子供とゆったり過ごす、スキンシップをはかるなどの家族の協力が大切です。
歯科検診などで指摘されるなど第三者からのはたらきかけが良いきっかけとなることも!
<はたらきかける時期>
幼児期後期から学童期(5〜6歳すぎた頃)
この頃には指しゃぶりをやめるトレーニングが必要。
精神的・心理的に発達し、指しゃぶりは恥ずかしいと思ったり、歯並びや発音がおかしいという意識をもつようになります。社会性が増し活動範囲が広がり関心を他の物事に移行させることができるようになるので、子供なりの納得と自覚があれば指導への協力が得られるようになります。
<最後に>
受診される方々の中では、自らその問題に気付き親御さんからご相談を受ける事も多いのですが、検診で私たちが気付きお話させていただくと、実はご家庭で気付いていても、いつ頃、どのようにやめさせたら良いかわからなかった!とおっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。
第三者が介入することでスムーズに改善される場合が多い問題なので、お子様方の健やかな成長のためにも、私達が手助けできることをご指導できれば!と思っております。
それでは第二回をお楽しみにしていてください!