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Blogこんにちは、つきしま矯正こども歯科(中央区勝どき・月島)です。
最近患者さんで続いたので先天欠如の話をしようと思います。
文字通り先天欠如とは元々あるはずの歯(乳歯、永久歯)がない状態のことです。
発生頻度は乳歯で約0.5%、永久歯で約10.0%、性別による差はほぼありません。
歯の種類別ではは前から2番目か5番目の永久歯に多いです。
永久歯が欠損していても乳歯が残っている場合があります。
その乳歯が一生使えればいい場合もありますがなかなかそうもいきません。
永久歯が生えてくる時に周囲の骨は成長すると言われていて、先天欠如のある部位は骨の成長が起こりにくく隣接する歯と段差ができてしまうことがあります。そうなると段差の低い方(乳歯)に向かって周りの歯(永久歯)は倒れ込んできてしまうので矯正が必要になってしまいますし、埋まってしまった乳歯の抜歯もかなり困難になります。
欠如部位も同じで放っておくと歯がずれてきて歯並びが悪くなる可能性が高いです。
治療の方法は
①補綴治療(インプラントや被せ物をする治療)
②矯正治療
があります。
①に関しては歯の位置や咬み合わせをチェックして問題がなければインプラント、ブリッジ、入れ歯で補ってあげます。
必要があれば部分矯正でより良い補綴治療が行えるようにします。
②に関しては欠如している隙間を矯正治療で閉じます。
僕としては咬み合わせを考えると全体矯正になる確率が高いと思います。
個人的には隙間を閉じるだけなら何も気にしなくてもいいと思いますが、歯にはそれぞれ役割があり死ぬまで使う事を考えるとしっかりと歯が本来の役割を果たせる咬み合わせを作った方がいいと思います。
そのためには矯正だけでなく補綴治療も必要になる場合や、元々歯が足りないにも関わらず抜歯をして欠如部位に補綴治療をしたほうがいい場合もあります。
患者さんによって治療法は異なりますし、考え方も人それぞれだと思うので矯正相談で話を聞いた上でよく考えて決めてもらえればと思います。
ちなみに歯のサイズが小さい矮小歯も同じような考え方で治療していますが歯が存在している分選択肢は多くなります。